朝の「一小タイム」の時間に、1の1と1の3では保護者の方が子供たちに本の読み聞かせをしてくださいました。
1の1は絵本「ふまんがあります」 作:ヨシタケシンスケ の読み聞かせでした。
女の子は怒っています。なぜなら、大人はいろいろとズルいからです。「大人に文句を言ってズルいのをやめてもらおう」と心に決めた女の子は、お父さんに不満をぶつけます。
「どうして おとなは よるおそくまで おきているのに、こどもだけ はやく ねなくちゃいけないの?」
すると、お父さんは「大きな声じゃ言えないんだけどね」と前置きをし、秘密を話すかのように小声で、「じつは、つぎの クリスマスのために、サンタさんから たのまれた ちょうさいんが、 『よる はやく ねるこか どうか』を、なんかいも しらべにくるんだよ。」とユーモアのある返答をします。
女の子の不満はまだまだ続いていきます。
「大人のズルさ」に気付いた子供たちとって、読むと楽しくなる絵本でした。
ヨシタケシンスケさんの絵本「りゆうがあります」の主人公「ぼく」は大人になると、もしかしたらこのお父さんのようになるのかもしれませんね。
いつもうっかりして忘れ物をしてしまう主人公の「まきちゃん」と、しっかり者の「えみちゃん」。登校も一緒で席も隣の仲良し同士。
忘れ物をしたときは、いつもえみちゃんが助けてくれる。
ある日、国語の教科書を忘れてしまい、いつものようにえみちゃんを頼ろうとしたら、なんだかえみちゃんの様子がいつもと違っておかしい。
なんと、いつも頼りにしているえみちゃんまで忘れ物をしてしまい、わたしは困ってしまいます。
これからは決して忘れ物をしないようにといろいろな方法(工夫)を考える、もし忘れ物をしてしまったらどうしたらよいのかを考えるという、日常の学校生活でよく起こる「学校あるある」の、子供たちにとって親近感のあるお話でした。
どちらのクラスも、子供たちはとっても集中して興味深く真剣に聴いていました。
どうもありがとうございました。