2022年1月11日火曜日

1/11(火)3学期 始業式

 今朝のテレビ放送による始業式では、3年生の2名が児童代表の言葉を述べました。

今年の目標や3学期にがんばりたいことなどを、はきはきとした明るい声で分かりやすく話しました。今週行う「書き初め」を特にがんばりたいとのことでした。


書き初めは平安時代の宮中における「吉書の奏(きっしょのそう)」という行事が起源になっているといわれています。吉書の奏とは、改元や年始など、ものごとが改まった節目に文書を天皇に奏上するというものだそうです。鎌倉・室町時代には新年の儀礼行事の「吉書始め」となり、それが江戸時代には「おめでたい新年に、若水(元日の早朝に初めて汲んだ水)で墨をすり、その年の恵方に向かって詩歌や文書を書く」という正月行事として庶民の間に広まったとのことです。江戸時代の浮世絵に寺子屋での書き初めの様子が描かれたものがあり、そのころには子供たちも書き初めをしていたことが伺われます。

書き初めには一年の抱負や計画、おめでたい言葉をしたため、目標成就や新年をお祝いする意味が込められています。

筆を使って文章を書く機会が減った現代、毛筆による書写(筆で字を書くこと)は、子供たちにとって貴重な経験となります。

新年の厳かな空気の中で、墨の香りを感じながら心を落ち着かせて、筆をゆったりと静かに進めながら、自分自身の夢や将来の希望と向き合って、幸先のよい一年の始まりとしてほしいと思います。